
女性の美意識は年々高まる一方で、脱毛サロン・クリニックに通う方も多くなってきました。
そのため、脱毛サロン・クリニックに通われている方は、「予約が取りにくい」と感じる事もあるのではないでしょうか。
せっかくスケジュールを調整して予約を取り、脱毛に備えてきたのに、予約日と生理が重なってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
実際のところ、生理中のデリケートゾーン(VIO脱毛)の施術は、断られる脱毛サロン・クリニックが多いようです。
経血が出て不衛生なので、納得できますね。
しかし、生理中に施術を断られる理由はこれだけではありません。
生理中はホルモンバランスが乱れやすくなっていて、心身共に不安定になっていることが多いと言えます。
お肌のトラブルも起こりやすくなっているため、生理中の脱毛は避けた方がいいでしょう。
この記事では、生理中の脱毛がおすすめできない理由、生理中のお肌や体調の状態・変化についてお話ししていきたいと思います。
Contents
生理中の脱毛 ホルモンバランスについて知っておこう

女性のホルモンバランスは、生理周期により変化しています。
その中でも次の2つの女性ホルモンが、生理前・生理中の不調に大きく関係しています。
2つの女性ホルモン
- 卵胞ホルモン
- 黄体ホルモン
生理周期によって分泌量が激しく変化するホルモンで、卵胞ホルモンは「エストロゲン」、黄体ホルモンは「プロゲステロン」と呼ばれています。
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引用元:ソフィー公式サイト
卵胞ホルモン(エストロゲン)
卵胞ホルモンは、女性らしい体つきを作り、妊娠の準備をする役割を持っています。
また、次のような働きがあります。
卵胞ホルモンの働き
- 自律神経のバランスを保つ
- コラーゲンの合成を促してお肌の潤いを保つ
- 血管を広げて動脈硬化を防ぐ
このように卵胞ホルモンは、女性が美しく、健康を維持するための大切な役割を持っています。
黄体ホルモン(プロゲステロン)
黄体ホルモンは、妊娠の継続をサポートする役割を持っています。
排卵直後から卵巣で作られて、受精に備え妊娠しやすい状態を作ります。
具体的には、次のような働きがあります。
黄体ホルモンの働き
- 子宮内膜をフワフワで厚い状態に保つ
- 産後の準備として乳腺を発達させる
- 基礎体温を上昇させ、受精・着床しやすい環境を作る
黄体ホルモンの分泌が増えてくる「黄体期」には、下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気などの不快な症状が、「月経前症候群(PMS)」として現れる方もいらっしゃいます。
上に書いた卵胞ホルモンとの入れ替わりがうまくいかないと、肌荒れや便秘、また精神的にイライラしたりする症状が起きます。
少し困ってしまいますね。
生理中は要注意!?
排卵期を過ぎると卵胞ホルモンの分泌される量が減り、逆に黄体ホルモンは分泌される量が増えます。
そうなると皮脂の分泌が盛んになり、刺激からお肌を守ってくれている「抗菌ペプチド」と呼ばれる物質を減少させてしまいます。
お肌のバリア機能が低下してしまうため、生理前から生理中の期間は、特に肌荒れ・肌トラブルを起こしやすくなります。
生理中の脱毛がおすすめできないのは次の2つの理由となります。
おすすめできない2つの理由
- 光・レーザーの刺激で肌トラブルが起こる可能性がある
- 脱毛効果が下がってしまう可能性がある
生理周期で考える脱毛に適した日とは

生理中は脱毛には向いていないことが分かりました。
それでは、脱毛に適している時期はいつなのでしょうか。
個人差はありますが、女性の体は一般的に25〜38日の周期で生理が来ます。
そして、この周期に合わせてホルモンバランスも変化しています。
この周期の中にさらなる脱毛効果が期待でき、肌トラブルが起きにくい時期があります。
生理周期は次の4つに分ける事ができます。
4つの生理周期
- 月経期
- 卵胞期
- 排卵期
- 黄体期
この中で、最も脱毛に向いているのが月経直後の「卵胞期」なのです。
卵胞期ってどんな時期?
女性にとって嬉しい働きの多い、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の分泌が増えます。
そのため、お肌の状態も良く、新陳代謝が活発になり4つの周期の中で最も女性が美しくなれる時期と言えます。
この卵胞期は、生理が終わって次の「排卵期」までの期間で、約4〜6日間続きます。
心身ともに調子が良くなり、お肌の水分量も増えます。
脱毛に一番適していると言われるのはこのためです。
そして、卵胞期の次に、脱毛に適している時期は卵胞期の次に来る「排卵期」です。
排卵期ってどんな時期?
人によって腰痛や頭痛などの症状が現れ、体調不良を感じる事もあるようです。
「排卵痛」という言葉は聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
排卵期も、約4〜6日間続きます。
あまりにも体調が悪い時は脱毛は向いていません。
しかし、排卵期は黄体期(生理前)や月経期(生理中)よりも、ホルモンバランスが安定しています。
そのため、卵胞期に脱毛の予約が取れなかった場合は、排卵期が終わるまでの間に予約を取る事をおすすめします。
排卵期は皮脂の分泌量が増えるので、保湿効果が期待できます。
しかし、あまり無理をするとお肌や体に負担がかかってしまいます。
ストレスを溜めないで、リラックスした状態で施術を受けたいものですね。
次の3つのポイントが、生理周期に合わせた脱毛のポイントとなります。
生理周期と脱毛のポイント
- 生理が終わってから排卵期までの「卵胞期」が脱毛に最も適している
- 「排卵期」が卵胞期の次に脱毛に適しているが、体調完了をして無理のないようにする
- 生理中の「月経期」は、ホルモンバランスが崩れ肌トラブルも起きやすいので避けた方がいい
生理と脱毛の予約日が重なった場合

女性の体はデリケートです。
数ヶ月前から予約を取らなければいけない脱毛サロンも少なくないので、「急に生理が始まってしまった」、「生理が遅れた」という事も起こり得ます。
そうなると、脱毛サロンで予約を取った日と重なってしまう事もありえます。
生理日を計算して予定を立てていても、生活習慣やストレスなどでもで乱れやすい生理周期を、完璧に管理する事は至難の業となります。
それでは、もし生理と脱毛サロン・クリニックの予約が重なってしまった場合は、どのように対応すればいいのでしょうか。
脱毛サロン・クリニックに相談しましょう
脱毛サロン・クリニックによって、生理中の脱毛への対応は異なります。
デリケートゾーンの脱毛については、衛生上の問題や肌トラブルが起こりやすいなどの理由から、多くのサロン・クリニックで行われていません。
デリケートゾーン以外の部位でも、肌荒れしていたり体調が悪いといった場合は、予約している日を変更してもらうようにする事をおすすめします。
このような場合は、なるべく早めに脱毛サロン・クリニックに連絡を入れるようにしましょうね。
また、脱毛サロン・クリニックによって予約の変更、キャンセル時の対応が異なります。
脱毛サロン・クリニックの生理中の脱毛についての対応、予約日の変更、キャンセル時の対応を調べました。
ミュゼ
生理中はデリケートゾーンの脱毛はできません。
デリケートゾーン以外は、体調が良好で、痛み止めなどの薬を服用していなければ脱毛できます。
また、ミュゼでは当日キャンセルに当たる場合は、回数が消化されたものとみなされます。
キャンセル料は発生しませんが、解約時の返金対象になりません。
「脱毛開始時間に来店しなかった場合」、「脱毛開始時間の24時間前を過ぎた変更・キャンセルを行った場合」は当日キャンセルに当たります。
つまり、当日生理になってしまった場合も当日キャンセルとなります。
当日キャンセルに該当する施術は、「回数保証制度」により契約期間内に脱毛を受ける事ができます。
ミュゼの詳細はこちらの記事をどうぞ。
キレイモ
生理中はVIOラインとヒップの脱毛はできません。
それ以外の部位は、全てのパーツの施術を受ける事ができます。
キャンセルについては、月額プランの場合は予約日の3日前までであれば、2ヶ月の期間内での変更・キャンセルが可能となります。
パックプランの場合は、前日まで変更とキャンセルが可能です。
原則として当日の変更・キャンセルはできません。
キレイモの詳細はこちらの記事をどうぞ。
シースリー
シースリーでは、生理中は全身どの部位も脱毛する事ができません。
厳しいように感じますね。
しかし、キャンセルについては予約時間の1分前までに予約した店舗に連絡すれば、違約金などのペナルティはありません。
ただし、無断キャンセルをした場合は、3,000円の違約金、もしくは全身脱毛1回分を消化といったペナルティがあるので注意するようにしましょうね。
シースリーの詳細はこちらの記事をどうぞ。
湘南美容クリニック
湘南美容クリニックでは、生理中でも全身・部分問わず脱毛することができます。
当日に生理になってしまっても問題ありません。
ただし、生理ナプキンではなくタンポンをつけていなければ脱毛をすることができませんので、気をつけましょう。
予約のキャンセル・変更は、予約日の前々日の23時までは自由に行えます。
しかし、前々日の23時を過ぎてしまうと、3,000円がかかってしまいます。
湘南美容クリニックの詳細はこちらの記事をどうぞ。
アリシアクリニック
生理中にVIOラインの脱毛をする事はできません。
しかし、それ以外の部位は施術を受ける事ができます。
また、当日キャンセル代が0円なので、急な予定変更や体調不良が起きても安心ですね。
もちろん当日に生理が来てしまっても安心してお休みできます。
アリシアクリニックの詳細はこちらの記事をどうぞ。
リゼクリニック
生理中のVIOライン、お尻の脱毛はできません。
リゼクリニックのコースプランの有効期限は5年間あります。
そのため、生理でスケジュールが合わなかったとしても、余裕を持ってコースの最後まで脱毛ができます。
予約のキャンセル・変更は、2日前の20時までに連絡するようにしましょう。
コースの消化やキャンセル料は発生しませんが、早めに連絡を入れるようにしましょう。
リゼクリニックの詳細はこちらの記事をどうぞ。
家庭用脱毛器の場合
家庭用脱毛器は、脱毛サロン・クリニックよりも出力が弱くなっています。
そのため、脱毛サロン・クリニックより短い間隔(1ヶ月に2回ほど)で照射します。
短い間隔で照射を行うとなると、生理とも重なりやすくなってしまいます。
数日の間開いてしまうことになっても、お肌の事や脱毛効果を優先しましょう。
生理中は照射する事をやめておいた方がいいでしょう。
生理がいつ来るか分からない場合
生理不順の方は、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
生理周期がきちんと整っている方と比べると脱毛の効果が低くなってしまう事があります。
あまりにもひどい生理不順の場合、脱毛効果が見られない可能性があります。
そのため、脱毛サロン・クリニックによっては生理不順を改善してから脱毛を始めるように勧められる場合もあるようです。
生理不順は脱毛のためだけでなく、美容や健康維持など心身両方のためにも改善した方がいいと言えます。
婦人科で一度相談してみてくださいね。
家庭用脱毛器の詳細はこちらの記事をどうぞ。
生理中のスキンケアに気をつけよう

脱毛の予約日と生理が重なってしまったら、多くの脱毛サロン・クリニックでVIOラインの脱毛は諦めなければいけません。
しかし、他の部位の脱毛を生理中に行った場合、施術が終わった後はスキンケアが重要になります。
特に「保湿」に力を入れるようにしましょう。
施術前・施術後に、化粧水や乳液、保湿クリームなどのスキンケア用品でしっかりケアをするようにしましょうね。
生理中はお肌が敏感になっている事が多いので、使い慣れた物を使用するようにしてください。
脱毛サロン・クリニックのスタッフの方に、どんな事に気をつければいいか聞いてみるのも一つの手だと思います。
普段からお肌の調子を整えておくようにしていると、脱毛効果は上がります。
また、施術後のお肌のダメージも少なくなります。
生理中に脱毛できるの?脱毛への影響とサロン・クリニックの対応まとめ

多くの場合、生理中はVIOラインの脱毛ができません。
また、他の部位は脱毛する事はできても、生理中はお肌が敏感になっているので注意が必要です。
お肌のトラブルを避けて、より高い脱毛効果を得られるベストタイミングは卵胞期です。
なるべく負担を与えずにツルスベのお肌を目指すようにしましょう。
無料の生理周期予測アプリもたくさんリリースされているので、自分に合ったものを探してみてくださいね。
簡単に生理周期を把握する事ができますよ。