
脱毛したいと考えている方の中に、ステロイドを使用してしている方もいらっしゃると思います。
ステロイドを使用している方は、「脱毛サロン」「クリニック」で脱毛することはできるのでしょうか?
この記事では、ステロイドが「光」「レーザー」脱毛にどのような影響を与えるのかお話しします。
また、ステロイドを使用中の方への「脱毛サロン」「クリニック」の対応もご紹介します。
Contents
脱毛時ステロイドを使っていると影響が出るのか?

まず、「ステロイド」とはどのようなものなのでしょうか。
ステロイドにはアトピー性皮膚炎の方などが皮膚に塗る外用薬(塗り薬)が頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
それ以外にも、リウマチや喘息などの治療で使用する内服薬(飲み薬)があります。
ステロイドというのは、腎臓の上にくっついている副腎という臓器から作られる「副腎皮質ホルモン」を人工的に合成して作られた抗炎症剤です。
副腎皮質ホルモンと似た働きをする薬のことで、様々な病気の治療に使われます。
「多毛化する」「免疫力が落ちる」などの副作用があるため、「ステロイドは怖い」と言われることもあります。
しかし、医師の指示に従い正しく使用すれば様々な病気に対して効力を発揮する素晴らしい薬です。
ステロイドを使用している方が「脱毛サロン」「クリニック」で脱毛をする場合、次の3つが心配されます。
- 感染症になるリスクが上がる
- 色素沈着・やけどを引き起こす恐れがある
- 脱毛しても効果が出ない可能性がある
3つのポイントをひとつずつご説明します。
ステロイドによる影響その1 感染症
ステロイドを常用していると、身体全体の免疫力が下がります。
そのため、健康な方より風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
また、脱毛はお肌に刺激を与えます。
その刺激でお肌が過剰に反応すると、肌荒れが悪化したり、雑菌が入り込むことがあります。
「雑菌」が入り込むことで炎症を起こすこともあります。
ステロイドによる影響その2 色素沈着
ステロイドは光を吸収しやすいという性質があります。
そのため、脱毛に使われる「光」「レーザー」に対して、体が過剰に反応することがあります。
その結果、「やけど」「黒ずみ」「赤み」「くすみ」などの色素沈着を起こしやすくなります。
通常、色素沈着はお肌のターンオーバーで解消されますが、ステロイドを使用しながら脱毛を行う限り、色素沈着が起こり続けます。
ステロイドによる影響その3 脱毛効果
ステロイドを使用していると、多毛化することがあります。
塗り薬の場合は、ステロイドを塗布している部分の毛が濃くなることがあります。
飲み薬の場合は、全身に多毛化の症状が出ることもあります。
脱毛中に「多毛化」が起こると、脱毛効果を得られたのかどうかわからなくなることがあります。
ステロイド使用中の方への「脱毛サロン」「クリニック」の対応

ステロイドを使用している方は、「脱毛サロン」「クリニック」で施術を受けられないのでしょうか?
大きく分けると、脱毛サロンとクリニックで対応が変わってきます。
ステロイドに対する脱毛サロンの対応
ステロイドを使用中の脱毛については、各サロンによって扱いは様々です。
「ミュゼ」では、薬を服用中の場合は医師の確認が必要です。
また、塗り薬の場合は、医師確認が取れても当日の使用はできません。
「キレイモ」では、ステロイドの使用を中止してから1ヶ月期間を空けなければ施術を受けられません。
このように、ステロイドに対する対応は脱毛サロンによって様々です。
しかし、脱毛のためにステロイドの使用を中断する場合は、医師による確認が必要です。
例えば、「ミュゼ」のように、ステロイド剤を使用していても「医師の確認があれば脱毛が可能」としている脱毛サロンもあります。
多くの場合、「脱毛してもOK」と許可をもらえれば脱毛を受けられます。
ただし、施術当日は脱毛部位にステロイドを塗ることはできません。
ステロイドに対するクリニックの対応
クリニックの場合、リスクの説明を受け、患者が納得した場合は施術を受けられます。
リスクというのは、「色素沈着を起こす可能性」「感染症になりやすい」などです。
ステロイドを「使用している」「使用していない」にかかわらず、施術を受けると「毛嚢炎(もうのうえん)」ができることがあります。
ステロイドを使用している場合は、毛嚢炎の治りが悪くなります。
※毛嚢炎(もうのうえん)とは、ムダ毛を処理した後にできるニキビのようなブツブツのことです。
こういったリスクを受け入れられる方は、クリニックでの脱毛が可能になります。
ステロイド使用時も安心なおすすめクリニック
ここでは、ステロイド使用時も安心なおすすめクリニックを3つご紹介します。
次の記事で3つのクリニックを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
脱毛を行うとステロイド治療に影響がある?ない?

ステロイドで治療する病気にはいろいろなものがあります。
脱毛をすることで「病気が悪化するのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
脱毛とステロイドについて、アトピー性皮膚炎の方は注意が必要です。
普段はほとんど症状が現れていなくても、お肌の調子が少し悪い状態で施術を受けるとアトピー性皮膚炎の症状が悪化することもあります。
お肌の状態が悪化した場合、脱毛をしばらくお休みする必要があります。
そうならないように、お肌の調子が良くない時に施術を受けるのはやめましょう。
腎臓系疾患、例えば慢性腎炎などに関しては施術で症状が悪化するということはないとされています。
ステロイド使用中に脱毛できるの?条件と対処法を徹底調査! まとめ

「脱毛サロン」「クリニック」では、アトピー性皮膚炎などでお肌が炎症を起こしている状態では施術は受けられません。
軽くカサカサしている程度なら施術を受けられる場合もありますが、完全に炎症を起こしている場合は施術を受けられません。
きちんと治してから施術を受けるようにしましょう。
ステロイド使用中に「光」「レーザー」脱毛を行っていいかどうかは、医師に必ず相談しましょう。
脱毛サロンの場合は「かかりつけの医師」に、医療脱毛の場合は「かかりつけの医師」「美容クリニックの医師」に相談しましょう。
安全に脱毛を受けたい方は次の記事もチェックしてくださいね!